ボルボ・カーズは、電動化モデルの需要が急増し、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響からの回復を後押ししたことから、2020年の下半期の販売台数が同社史上最高を記録しました。
上半期にパンデミックの影響を軽減するために断固たる措置を講じたことにより、一時的な操業停止から早期に生産を再開することができ、外部充電が可能なリチャージ・ラインアップの需要が急増したことも手伝って、力強い回復を実現することができました。
電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッドパワートレインを搭載したリチャージモデルのシェアは、前年比2倍以上に増加しました。欧州では、全体の販売台数に占めるリチャージモデルのシェアは29%となり、ボルボは充電可能なモデルにおいて欧州トップブランドとなりました。また、米国ではプラグインハイブリッドのトップブランドともなりました。
2大市場である中国と米国では、上半期にパンデミック関連で落ち込んだ販売台数を、下半期に上半期の減少以上に回復させることができたため、通期では前年比増となりました。
グローバル・コマーシャル・オペレーションズの責任者であるレックス・カーセマケルスは、「厳しいスタートを切った後の下半期は、当社の主要な販売地域すべてで市場シェアを伸ばし、素晴らしい結果を残すことができました。私たちは、新型電気自動車の導入とオンラインビジネスの拡大を継続しながら、2021年もこのポジティブな傾向を維持することを目指しています」とコメントしています。
上半期には販売台数が21%減少したものの、2020年下半期には近年の成長軌道を再開させ、6月以降は堅調な伸びを示し、下半期の販売台数は前年同期比7.4%増の391,751台となりました。
ボルボ・カーズの2020年世界販売台数は661,713台となり、前年比6.2%減となりました。通年の最終的な数字はまだ確定していませんが、1~11月では競合他社を上回り、すべての主要販売地域で市場シェアを伸長させることができました。
2020年の中国での販売台数は、前年比7.5%増の166,617台となりました。米国では110,129台を販売し、前年比1.8%増となりました。両市場では、受賞歴のあるSUVラインアップに対する強い需要が販売台数の大半を占めています。
欧州では、多くの主要市場でボルボ・カーズのリチャージモデルに対する強い需要が見られましたが、パンデミック関連の規制により市場全体が低迷したため、通年での販売台数は15.5%減少しました。
パンデミックはオンライン販売への動きを加速させ、これは2021年も引き続き注力していく分野となります。2020年、ボルボ・カーズは2019年に比べてオンラインで販売された契約数を2倍以上に増やし、オンライン販売を通じた他社銘柄成約率は引き続き高く、市場シェアの増加を支えています。
ボルボ・カーズはプレミアム電気自動車会社になることを目指しており、今後数年のうちに複数の電気自動車を発売する予定です。2025年までには、世界販売50%が電気自動車で、残りがハイブリッド車となることを目標としています。現在、全モデルにプラグインハイブリッド車を設定している唯一の自動車メーカーでもあります。
地域別販売台数の詳細は以下の通り
年間販売台数は、XC60が191,696台(2019年:204,965台)でトップ、XC40が185,406台(2019年:139,847台)、XC90が92,458台(2019年:100,729台)と続いています。
ボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)会社概要
ボルボ・カーズは、1927年に創業した高級自動車ブランドの一つです。2019年度において営業利益143億SEK(スウェーデン・クローナ)(前年:142億SEK)、売上高2,741億SEK(前年:2,527億SEK)を記録しました。2019年通期の世界販売台数は、前年比109.8%となる過去最高の705,452台(前年:642,253台)を達成しました。2019年時の正社員数は41,500人で、本社、製品開発部門、マーケティング・総務部門の主な拠点はスウェーデンのイェーテボリにあり、アジア太平洋地域本社は中国・上海にあります。主な生産拠点は、イェーテボリ(スウェーデン)、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ州(米国)、成都および大慶(中国)で、そのほかショブデ(スウェーデン)と張家口(中国)にエンジン工場があり、オルフストローム(スウェーデン)に車体部品工場があります。ボルボ・カーズは、新企業目標「Freedom to Move(モビリティの自由)」のもと、個々のニーズを満たせる持続可能で安全なモビリティをお客様に提供することを目指しています。この目標のもと、今後5年間での電気自動車の世界販売台数50%の達成や、収益の半分をダイレクトコンシューマービジネスで生み出すことなど、当社の多くの戦略にも反映されています。当社は2040年までにクライメートニュートラルを実現することを目標に、CO2排出量の継続的な削減に取り組んでいます。
本プレスリリースは、1月7日スウェーデン本社発の翻訳版です