ボルボ・カーズの2019年度の世界販売台数が、6年連続で過去最高記録を更新し、93年前の創業以来初めて70万台を達成しました。2019年の年間販売台数は705,452台(前年比9.8%増)となり、競合他社を上回る成長率を世界各地で堅調に維持しました。
2019年の販売記録更新の背景には、数々の受賞歴を誇るボルボ・カーズの製品ラインアップに対する高い需要があります。各地で自動車市場が停滞する中、SUVモデルを主力製品に据えることで、中国、米国、ヨーロッパで引き続きシェアを伸ばしました。
電動化モデルも旺盛な需要に支えられ、登録台数及び受注台数ともに伸ばしました。プラグインハイブリッド車の世界販売台数は2017年から倍増し、2018年を22.9%上回る45,933台を達成しています。
「創業以来初の70万台を達成し、同時に全主要販売地域でのシェアを拡大したことは大変喜ばしいことです。」代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソンはこう続けます。「今年からスタートする充電可能なモデルラインナップ『Recharge(リチャージ)』の展開でも、この好調な流れを維持していきます。」
2019年は、2018年度の過去最高販売台数である642,253台を11月末の段階で上回るなど、主力製品の高い需要と販売実績が強調された1年でした。さらに12月には、前年同期を23.4%上回る過去最高の月間販売台数となる74,239台を記録しました。
中国では、前年比18.7%増の154,961台を売上げ、成長率において市場全体を大きく上回りました。これにより、ボルボ・カーズとしての中国国内での販売記録だけでなく、国別の年間販売台数でも中国が過去最高となりました。
米国では、2007年以来初の10万台越えとなる108,234台を達成。前年度を10.1%上回りしました。
ヨーロッパでは、ドイツの販売台数が史上初の5万台越えとなるなど好調な売上を記録しています。イギリスでも、1990年以来の高い販売台数を記録しました。
その他、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、チェコ、ハンガリー、韓国、ポーランド、ポルトガルなどの各市場で、販売記録が更新されました。
モデル別販売台数は、依然としてSUVの「XC 60」がトップで、次いで「XC40」、「XC90」となりました。さらに中国やヨーロッパでは、90 / 60シリーズのセダンやエステートも販売台数拡大に貢献しました。
今年は「Recharge」ラインナップの本格展開が世界的にスタートします。これにより、電気自動車またはプラグインハイブリッドパワートレインが搭載された充電可能な全てのボルボモデルに、「Recharge」という名称が与えられます。
「Recharge」ラインナップは、充電可能な車種の販売台数を増やし、プラグインハイブリッド車の所有者による「Pureモード」の使用を促すために導入されます。ボルボ・カーズは、2020年のプラグインハイブリッド車の販売台数を、全販売台数の20%まで伸ばすことを目標としています。
コンパクトSUVのXC40をはじめ、60シリーズからフラッグシップSUVであるXC90に至るまで、全車種に「Recharge」モデルを用意します。全車種へのプラグインモデルの導入は、自動車メーカーとしては史上初の取り組みです。ボルボ・カーズ初の電気自動車「XC40 Recharge P8」も間もなく販売が開始されます。
地域別販売台数の詳細は以下の通りです。
2019年のモデル別販売台数は、「XC60」が204,965台(前年187,339台)でトップ、次いで「XC40」が139,847台(前年75,828台)、「XC90」が100,729台(前年:94,182台)となりました。
2018年のボルボ・カーズ(ボルボ・カー・グループ)の実績
ボルボ・カーズは2018年度、営業利益141億8,500万SEK(スウェーデン・クローナ)(前年:140億6,100万SEK)を記録。同年度収益は、2,526億53万SEK(前年:2,086億4,600万SEK)に及びました。2018年通期の世界販売台数は、前年増12.4%となる過去最高の642,253台(前年:571,577台)を達成。近年の財務・業務体制再編の成果と今後の成長を裏付ける結果となりました。
ボルボ・カーズ(ボルボ・カー・グループ) 会社概要
1927年創業。2018年に100ヵ国で642,253台を売り上げた、世界的な知名度と評価を誇る高級自動車ブランドの一つです。
ボルボ・カーズの2018年の年間平均正社員数は43,000人(前年:39,500人)でした。本社、製品開発部門、マーケティング・総務部門の主な所在地はスウェーデンのイェーテボリで、アジア太平洋地域本社は中国・上海にあります。イェーテボリ(スウェーデン)、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ州(米国)、成都および大慶(中国)が主な生産拠点で、そのほかシェブデ(スウェーデン)と張家口(中国)にエンジン工場が、オルフストローム(スウェーデン)に車体部品工場があります。
ボルボ・カーズは、新企業目標「Freedom to Move(モビリティの自由)」のもと、個々のニーズを満たせる持続可能で安全なモビリティをお客様に提供することを目指しています。新企業目標は、電気自動車の世界販売台数50%の達成や、サブスクリプションサービス利用率の全提供車両半数への拡大など、当社の多くの戦略にも反映されています。将来的には、自動運転車の販売台数を全販売台数の3分の1まで伸ばすことを目標としています。
本プレスリリースは、1月7日スウェーデン本社発の翻訳版です