ボルボ・カーズ、エネルギー消費量と排出ガスを削減するため、数百億円規模の投資によりトースランダ工場の塗装施設を刷新

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ボルボ・カーズは、スウェーデン・トースランダの自動車製造工場に現在ある塗装施設を刷新すると発表しました。これにより、塗装施設のエネルギー消費量と排出ガス量は少なくとも3割削減できます。

これは、2025年までに気候のバランスを崩さないクライメートニュートラルなグローバルメーカーとなるというボルボ・カーズの目標とも一致しており、2018年にゲント工場におけるソーラーパネルを設置し、また同年にスウェーデン・シェブデのエンジン工場がグローバル製造ネットワークで最初のクライメートニュートラルな施設となったことに続くものです。

この新しい塗装施設の設置は、トースランダ工場に数十億SEK(スウェーデン・クローナ、日本円:数百億円)が投資されることを意味しており、同工場の幅広い投資計画の一部となっています。新施設の建設は2020年に開始されます。

また塗装施設の新設は、製造拠点としてのボルボ・カーズのスウェーデンに対するコミットメントと成長計画への意欲も示しています。

トースランダ工場は、ボルボ・カーズ最大の製造工場であり、2018年には291,000台の車両を製造しました。同工場には約6,500人の製造スタッフが勤務しており、自社開発による拡張可能なプラットフォームであるスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)の車両製造を行っています。SPAは、ボルボ90シリーズおよび60シリーズを支えるプラットフォームです。

新しい塗装施設の導入によりさらに効率的な製造プロセスが可能となり、また、その多くがSPAの後継であるスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー2 (SPA2)をベースとするボルボの次世代モデルの導入をサポートすることになります。

「ボルボ・カーズの塗装施設の業務は、エネルギー消費量および排出ガスを大幅に削減できる分野であると認識しています。」ボルボ・カーズで製造および物流担当上級副社長を務めるハビエル・ヴァレラは、このように述べ、さらに「ボルボ・カーズは、より環境にやさしい、持続可能性のある事業の確立に取り組んでいます。今回の投資は、トースランダ工場が世界規模での競争力を維持するというボルボ・カーズの計画をさらに強化するものです。」と続けました。

ボルボ・カーズは、グローバル製造ネットワーク全体のエネルギー消費量と排出ガス削減に向けた取り組みに加えて、自社製品に持続可能な素材をより有効活用するための努力も行っています。2025年までに、新たに発売されるすべてのボルボ車に使用するプラスチック材のうち、少なくとも25パーセントを再生素材にすることを目指しています。

この他にもボルボ・カーズは事業におけるプラスチック使用量の削減に取り組んでおり、2019年末までに世界中のオフィス、社員食堂、イベントで使い捨てプラスチックを使用しないようにする取り組みをすでに実行に移しています。このプログラムにより、現在までに、カップ、食品容器、ナイフやフォーク、スプーンなど、2,000万個以上の使い捨てプラスチック製品を紙、パルプ、木材などの生分解性原料を使用した持続可能な製品に置き換えています。

ボルボ・カーズの製品と事業の両面で環境への影響を低減する主要な取り組みとして、2017年に業界に先駆けて発表した、2019年以降に発売されるすべての新型車を電動化するというコミットメントを掲げています。この戦略を後押しするため、ボルボ・カーズは2025年までに車両販売台数の50パーセントを完全電気自動車にすることを目指すと発表しました。

本プレスリリースは、3月28日スウェーデン本社発、プレスリリースの翻訳版です

  • Javier Varela_-Senior Vice President Manufacturing and Logistics

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  • Torslanda Plant

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